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相談できるコンサルタントとして身近に備えておきたい一冊
書評者:増田 寛次郎(日本赤十字社医療センター名誉院長) 眼科版『今日の治療指針』として,『今日の眼疾患治療指針第2版』が上梓された。眼科専門医のみならず,眼科専門医を志す医師にとって座右の,信頼できる一冊である。また,眼科専門医として,現在の眼科水準を知るうえでなくてはならない書といえる。
日常診療で,患者からの主訴から,あるいは症状,所見から考え...
相談できるコンサルタントとして身近に備えておきたい一冊
書評者:増田 寛次郎(日本赤十字社医療センター名誉院長) 眼科版『今日の治療指針』として,『今日の眼疾患治療指針第2版』が上梓された。眼科専門医のみならず,眼科専門医を志す医師にとって座右の,信頼できる一冊である。また,眼科専門医として,現在の眼科水準を知るうえでなくてはならない書といえる。
日常診療で,患者からの主訴から,あるいは症状,所見から考え...
相談できるコンサルタントとして身近に備えておきたい一冊
手術socail不安を逆書評者:増田 寛次郎(日本赤十字社医療センター名誉院長)
眼科版『今日の治療指針』として,『今日の眼疾患治療指針第2版』が上梓された。眼科専門医のみならず,眼科専門医を志す医師にとって座右の,信頼できる一冊である。また,眼科専門医として,現在の眼科水準を知るうえでなくてはならない書といえる。
日常診療で,患者からの主訴から,あるいは症状,所見から考えられる疾患を系統的に,遺漏なく診断してゆくフローチャートから始まって眼科薬剤一覧まで,24章,総計870項目についてまとめられている。初版(B6判)よりやや大きい,A5判になり,読みやすくなっている。
疲労と頭痛
疾患編では,その疾患の概念,病態,診断,鑑別診断と治療について要領よく記載されており,特に前眼部や眼底の疾患ではカラー写真を豊富に挿入しているために理解しやすい。蛍光眼底写真や光干渉断層(OCT)写真も適宜挿入されて,病態を理解するのに役立っている。治療については,薬物治療と手術療法があるが,薬物治療においては,薬物の一般名を本文内で記載し,処方例では,市販の商品名で具体的に記述してあり,実際の診療上非常に便利である。
特にこの書の特徴は,検査総論,治療総論と眼科薬剤一覧がかなりのページを割いて記載されていることである。検査では,目的,対象,原理,検査手技・方法,注意点や結果の読み方,意味付けを要領よくまとめてある。
適応障害の不安
筆者は,現在,第一線で臨床に携わっている人たちで,現在の眼科医療のスタンダードを示している。専門医をめざす眼科医のみならず,専門医にとっても,自分の得意とする分野以外の患者の診療に役立つ内容となっている。
初版から第2版まで7年の隔たりがあり,その間の眼科医療の変化・進歩は著しい。待っていた眼科疾患治療指針であり,内容も時代に即したものとなっているが,眼科医療のスピードに合わせた間隔でこれからも改訂版を出版してほしい。
本書は,眼科医療に携わるすべての人にとって,迷ったとき,わからないとき,そばにいて,すぐに相談に乗ってくれるコンサルタントとなってくれることだろう。
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